!第十一回 通臂猿与金毛犬(11-7)
振っている钢先に気付く。 「ふうん、ああやって练习してたんだ。よし、ちょっと相手してやろうかな」 近付こうとしたところ、急に彼nVは手首をつかまれた。惊いて振り返る。 「鲁乗。びっくりさせないでよ」 「そっとしといてやれ。见られるのは嫌だそうだ」 「でも、一人の练习じゃ効率悪いわよ」 尚も行こうとする李秀に、鲁乗は首を振った。 「わしも最初はそう言ったんじゃが、大事なことはそこではなかった。钢先には、ああやって独りになる时间が必要なんじゃ」 「ふうん。そんなもんかな」 あまり纳得していない李秀に、鲁乗は别の话题を向けた。 「ちょうどいい、お主に闻いておきたい。萍鹤の様子はどうじゃ」 李秀は少し考えて、 「まだ何も、思い出した様子はないわね。いつも歩き疲れてるから、宿に入ると汤浴みをして、その後はすぐ休んじゃうわ」 「そうか。旅惯れているようには见えなかったしのう」 「やっぱり、どこかのお嬢様なのかしら」 鲁乗は颔いて、 「萍鹤が宿帐を书いたとき、文字を注意して见ていたが、书Tが王羲之にそっくりじゃ。有名な书Tだから谁でも书けるが、萍鹤の文字は卓越しておる。会稽の王氏という素Xからして、王羲之の子孙ということで间违いないな」 それを闻いて、李秀は无邪気に笑う。 「事情は分からないけど、すごい人と旅をしてるんだね、あたしたち」 「すごいのは、萍鹤だけではないじゃろう」